おもちゃの与え方 童具は成長に応じた遊び方ができます 和久洋三

童具を上手に取り入れて楽しい子育てを

和久洋三

子どもの成長の「主食」となる童具をどのように与えていったらよいか、お話します。

4 童具は成長に応じた遊び方ができるので、中学生からでも役立ちます

「おもちゃはせいぜい、小学校に入るまでのものでしょう。だから、そんなにこだわらなくてもいいのでは」という質問を受けました。 これは、遊ぶことと学ぶことを全く別のこととして考えた意見です。 遊びが、勉強を妨げるものという意識があるように思います。ヨーロッパでは、中学生も高校生もいろんなパズルを楽しみます。大人たちも長いバカンスの間中、パズルやゲームを楽しみます。 童具は、数学の原理に基づいてつくられています。同じものでも小学生や中学生が遊べば、幼児とは違う情報が得られるようになっているので、何歳になったからもう卒業ということはありません。私のつくった童具は、数学者や建築家がかならず興味をもってくれます。 また、私はお年寄りやハンディキャップをもった子どもたちのリハビリという観点からも童具の開発を進めてきました。 新潟県のあるデイケアセンターでは、<かずの木>などの童具を使って、毎日手先を動かす時間をつくっています。最初は10分程度で切り上げていましたが、半年たった今では、30分以上も集中して楽しんでおられるとのこと。また、表情も始めた頃より張りがあると報告を受け、童具がお役に立てたことをとても幸せに思っています。知的障害児のための童具は、六年間、ダウン症や小頭症の子と一緒に過ごしてきた中から生まれたもので、モンテッソーリの考え方も取り入れています。関心のある方には一度使っていただきたい童具です。

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